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2018年J1チーム戦力分析&プレビュー/鹿島アントラーズ

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例年と比べると決して層が厚かったわけではない中でも相変わらずの強さを見せた2017シーズンでしたが、
最も大事な最後の2試合が共にスコアレスドロー。川崎フロンターレに優勝を奪われてしまう。

石井監督を5月末という早い段階で諦め、大岩コーチを監督にし、チームとして伸び悩んだ成長曲線を改善しようとした。
戦術的に変わったわけではないにせよ結果的にはベースから見直して何とか輪郭を作れたという印象。
バックラインのメンバーは固定できていたが、負傷やチームへのフィット具合等の事情もあり中盤と前線のメンバーは流動的。
終盤控えに回った小笠原が象徴的だが、「ボランチ」ではなく「リーダー」としての代役が見付けられず。
計算できる駒が多い、誰が出ても同じサッカーが出来る、という見方も出来るのだが、勝負強さやしたたかさという鹿島らしさは明らかに弱くなっていた。

鹿島アントラーズの移籍・補強

IN
名前 / Pos / 前所属
犬飼 智也 / DF / 清水エスパルス
内田 篤人 / DF / 1.FCウニオン・ベルリン
安西 幸輝 / DF / 東京ヴェルディ
沖 悠哉 / FW / 鹿島アントラーズユース
山口 一真 / FW / 阪南大学

OUT
名前 / Pos / 所属先(動向)
豊川 雄太 / FW / KASオイペン
ブエノ / DF / 徳島ヴォルティス
赤崎 秀平 / FW / 川崎フロンターレ
梅鉢 貴秀 / MF / ツエーゲン金沢

動きは少ないものの、獲得した内田・安西・犬飼は、それぞれ戦力的には十分に計算できる選手で、チーム力は上がった。
とはいえ、いずれもDFの選手であり、前線の補強をしなかったのは正直物足りない。

鹿島アントラーズの戦力分析・スタメン予想

ーーーーー金崎ーー鈴木ーーーーー
ーーー土居ーーーーレアンドローー
ーーーー三竿ーーレオシルバーーー
ー山本ーー昌子ーー植田ーー内田ー
ーーーーーー曽ヶ端ーーーーーーー

その他の主な選手
FW:ペドロジュニオール、金森、安部
MF:遠藤、西、中村、小笠原、永木
DF:安西、犬飼、町田、伊東、小田
GK:クォンスンテ

特に中盤から前の競争が激しく、安泰なのは金崎と、トップか左サイドのいずれかで使われる土居くらい。

GK-曽ヶ端とクォン・スンテを併用
昨季と同様に、曽ヶ端とクォン・スンテが争う。
昨シーズンの終盤には曽ヶ端が起用されていたことからも、現時点では曽ヶ端がリードしているといえる。
が、実際にはACLやカップ戦含めた試合の中でターンオーバー起用されながら、コンディションが良い方を使っていくのだと思う。

DF-両サイドバックに駒が揃う
センターバックは、日本代表でもスタメンを狙う昌子と植田で確定。
実績や能力が十分なことに加え、このコンビは相性補完の面でも優れている。
補強した犬飼は他のJ1チームでレギュラーを担えるレベルの実力者だが、現状は3番手。(昌子や植田に海外移籍の可能性がある?)
実はセンターバックを本職とするのは、この他だと町田のみ。カップ戦でチャンスが回ってくることは十分考えられる。

右サイドバックは、内田が第一候補。
鹿島のサッカーへは必ずフィットするので、心配なのは過密日程によるケガだろうか。
続くのが、安西と伊東。
安西は攻撃力があり左サイドバックや右サイドハーフもこなせるため、直接的に内田と争うのは伊東になりそう。
伊東は鹿島の中では最もクラシカルなサイドバックで、戦い方の幅を出せる貴重な選手。
昨季レギュラーだった西はケガで長期離脱中だが、今季は前目のポジションで起用されるらしく、イレギュラーな状況でしか起用されそうにない。

左サイドバックは、昨年レギュラーの山本が第一候補。
日本代表にも初選出され、年々安定感は上がってきている。
新加入の安西がこなせるポジションでもあり、かつ最も選手層が薄いポジションでもあるため、山本と争うのは基本的には安西か。
緊急時には若い小田、あるいは西が起用されるだろう。

MF-サイドハーフの競争が激しい
ボランチは、三竿、レオシルバ、永木、そして小笠原が候補。
昨年終盤の基本セットである三竿とレオシルバがやはり有力。
共に玉際に強い特徴を持ち、スペースケアできる三竿と、攻守問わず前に出て仕掛けられるレオシルバは、相性面でも優れる。
とはいえ、三竿は攻撃面全般での積極性に、レオシルバは連携面やポジショニングに、ぞれぞれ課題があるのも事実。
彼らのポジションを狙う永木は、三竿やレオシルバが持つ局地戦の強さも持ちつつも、高いキック精度で大きな展開やセットプレーで貢献できる。
小笠原は昨季と同じくベンチスタートが濃厚だが、リーダーシップを発揮するタイプが少ない中で貴重な駒になる。
最後に、西。
右サイドハーフが主戦場だと思うが、レアンドロや鈴木のようなFWタイプを置くことも考慮すると、選択肢として挙げられる。
鹿島サッカーの習熟度が高く、ボランチとして必要な要素を持ち合わせている。

右サイドは、西・遠藤・レアンドロ・安西・鈴木・中村と、候補が非常に多く、予想が難しい。
昨年終盤に奮闘したレアンドロは有力な候補になる。
他の候補と比べ、中盤構成力が落ちてしまうが、決定機が生まれやすい。
得点するためのより攻撃的なオプションとして鈴木の可能性も一応ある。
が、FWの層が薄めなので、ここでは無くFWでの起用が多そうか。
一列後ろを担っていた西が使われるなら、第一候補はこのポジション。
DFよりも自由度が高いMFで、ゲームメイクとチャンスメイクを同時に行える。最もバランスが良くなるチョイスだろう。
長年ここを定位置としている遠藤は、西よりも仕掛けていくプレーに特徴があり、ゴールに向かって左足で巻いていくキックは他の選手に無い武器。
サイドバックを基本としている安西だが、新加入であることも考慮すると自由度が高く攻撃センスを生かしやすいサイドハーフでの起用が有り得る。
中村もここを得意とするが、ライバルは多く、左のほうが出場機会は多そう。

左サイドは、レアンドロ・土居・中村。
FWに目処が付くなら、土居とレアンドロの争いだが、
後方の山本とスペースを使いあうことも加味すると、土居が一歩リードか。
基礎技術、個人戦術、献身性や運動量で、レアンドロには出来ない役割が出来る。
土居はFWでの起用も考えられるため、その場合はレアンドロか中村だが、決定機を生み出す能力でレアンドロが上回っている。

FW-金崎の相方は?
2トップのうち1枚は金崎で確定。
プレー幅の広さや得点力の高さももちろんあるが、闘志を前面に押し出すスタイルでチームを牽引する、外せない選手。

もう1枚は、基本的にはペドロジュニオールと鈴木が争い、メンバー構成によっては土居が置かれる。

コンディションさえよければ、ペドロジュニオールが使われるだろう。
日本での実績も十分で能力に疑いはないのだが、プレーというよりはコンディションに波があり、途中出場の勝負カードとして使われることも考えられる。

一昨年のブレークから期待度が高くなっている鈴木は、昨年は不完全燃焼。
金崎が厳しくマークされるのが想定される中で、泥臭くゴールを狙える鈴木は重要な選手になる。
金崎の相方が決まっていないのは彼にとってチャンス。勝負の1年になる。

金崎との補完性を優先するならば土居になる。
動きが重ならないだけでなく、ボールを貰う動きに優れ、組み立てに参加してリズムを作ることも、自ら仕掛けて局面を打開することも出来る。
土居を1.5列目に置くプランは過去多く見られた布陣であり、鈴木やペドロジュニオールがフィットせず計算できない場合の基本的な形になるだろう。

現時点では、金森や安部はここまでに挙げた選手よりも序列が低い状態。どちらも明確な武器があるタイプなので、サイドハーフやFWでの途中出場でアピールできるか。

鹿島アントラーズの総評・順位予想

3位

昨年のメンバーはほぼ残留、相変わらず勝ち点をしぶとく拾っていくことが出来るはずで、優勝争いには絡むと予想。

今年は、わかりやすくいうと、王座奪還。
だが、前年の悔しさを忘れずに上積みして、というよりは、もう一回立て直すという印象。
鹿島にとってはもはや毎年恒例ではあるものの、ACLがあったり日本代表で何名か抜けたりもあるので、
より選手層が厚く昨年の良い流れを生かせる川崎やセレッソあたりと比べると
どれだけ早く現有戦力を生かしてチーム力を高められるかが非常に重要になってくる。
DF陣の層は厚く大崩れしなさそうなことも踏まえると、具体的には前線の組み合わせの最適解を見つけることが出来るか。

追いかける者として、鹿島らしさを取り戻すシーズンになります。

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