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2018年Jリーグプレビュー/FC東京

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毎年のように大型補強をしているFC東京だが、なかなか成績が伴わず、昨シーズンも13位と不本意な結果に終わってしまった。
最も話題になった補強は大久保嘉人だが、それが1年で古巣に出戻りをしていることからも、成績だけでなくフロントやチームの雰囲気が正直よろしくない感は強い。
篠田監督を9月に解任するも、公認の安間監督もチームを立て直すことが出来なかったが、
昨年が特に異常だったとはいえ監督交代を早くに決断するチームが多かったことと比べてしまうと、常に場当たり的で後手に回ってしまったと言わざるを得ない。
トップチームの話ではないが、相変わらず下部組織の成績やタレント輩出力が高いことはポジティブな話題だが…

FC東京の移籍・補強

IN
名前 / Pos / 前所属
富樫 敬真 / FW / 横浜F・マリノス
ディエゴ オリヴェイラ / FW / 柏レイソル
大森 晃太郎 / MF / ヴィッセル神戸
品田 愛斗 / MF / FC東京U-18
原 大智 / FW / FC東京U-18
矢島 輝一 / FW / 中央大学

OUT
名前 / Pos / 所属先(動向)
ユ インス / MF / アビスパ福岡
野澤 英之 / MF / 愛媛FC
大久保 嘉人 / FW / 川崎フロンターレ
佐々木 渉 / MF / カマタマーレ讃岐
ピーター ウタカ / FW / サンフレッチェ広島
徳永 悠平 / DF / V・ファーレン長崎
石川 直宏 / MF / 引退

獲得自体はいつもと比べると、だいぶ控え目だが、
出て行った選手のうち、大久保・徳永・ユインスに多少出場機会があったくらいで、スタメン選手は全員残留し、
もともと選手層は厚いので、タレント自体は豊富。
恐らく長谷川健太新監督の希望で獲得したのは大森だけだろう。

FC東京のスタメン予想・戦力分析

ーーーディエゴーー前田ーーー
ーー大森ーーーーーーー東ーー
ーーーー高萩ーー米本ーーーー
太田ーヒョンスー森重ー室屋ー
ーーーーーーー林ーーーーーー

その他の主な選手
富樫、永井、矢島、原
梶山、田邊、橋本、平川、久保
丸山、吉本、小川、柳、山田
大久保、波多野、廣末

これまでとは毛色の違う新監督のためスタメン予想は難しく、特に中盤はシステムも選手も候補が多い。
システムは4-4-2か、中盤ダイヤモンド型4-3-1-2になるだろう。
一方、バックラインは比較的予想がしやすい。

GK
実績と能力で、林が抜けている。
層自体は厚く、大久保は長崎と横浜FCでの豊富な経験があり、波多野・廣末は年代別代表クラスで将来有望だが、林を脅かすレベルには無い。

DF
センターバックは、森重・丸山・チャンヒョンスで争い、吉本が続く。
基本セットはチャンヒョンスと森重になりそう。
チャンヒョンスは現役韓国代表。昨シーズンも途中加入ながらチームに貢献した。プレー幅の広さは森重に劣らず、キャプテンを務めるように信頼も厚い。
昨年コンディションを大きく落とした森重は再起のシーズンにしたい。代表での実績も豊富で、元々のポテンシャルは高い。
丸山も森重と甲乙つけがたいが、一対一、ポジショニング、統率力といった点で僅かに森重に分がある。
とはいえ貴重な左利きでサイドバックもこなせるマルチな能力が魅力で、チーム再興のステップの中で出番は回ってきそう。
吉本も十分に高い能力があるDFだが、ストッパーとしてはまだしも、ここまでの3人とは総合力で残念ながら一歩劣る。

右サイドバックは室屋の定位置になりそう。
テクニックやキック精度に課題があるが、玉際の強さと、上下動に耐えられるフィジカルとメンタルを合わせ持つ。
長くこのポジションを担ってきた徳永が放出されたため、2番手はさらに若い柳になる。
U23チームや年代別代表で経験を積んでいるが、現時点で室屋を上回るのは考えにくいか。
この他の候補はボランチを兼ねる橋本。ボランチならではの守備力と、攻撃に出ていく積極性が同居しており、過去にも右サイドバックのポジションを確保した実績がある。

ところで、長谷川監督と言えば、右サイドバックにアジリティのある若手FWをコンバートしてきた実績がある(清水エスパルスでは辻尾や財津、ガンバ大阪では星原)。
この条件に当てはまるプレーヤーは、今のFC東京には少ないが、思わぬコンバートがあるかもしれない。
さすがに永井や富樫にはやらせないと思うのだが…

左サイドバックは、太田。
長谷川監督が清水時代に起用していた実績もあり、このポジションは確定と言ってよい。
比較的大柄なFWが多いのでクロスからの得点が期待できることと、貴重な左のプレースキッカーとしても、外せない存在。
対抗は小川だが、太田の怪我でもなければ出番は回って来そうにない。

MF
ボランチは、高萩がほぼ確定で、米本か橋本が隣を争う形か。
テクニックと展開力があるゲームメイカーが少なく、高萩の存在は貴重。
米本と橋本はディフェンス力があり戦えるボランチとして長谷川監督好みなはずだが、
4-2-3-1で高萩と組むことも加味すると、よりディフェンス力が高い米本が第一候補。
橋本は攻撃参加の積極性や意外と高い得点力でアピールできるか。

田邊や東もボランチの候補になる。
東はユーティリティなプレーヤーでありバランスを取れるが、特に米本や橋本と組むならビルドアップ力で上回る田邊が優先される。
梶山はゲームメイクできる高萩タイプとして貴重だが、近年実績に乏しく、少ない出場機会でインパクトを残せるか。
最後に、平川。
後述の久保にポテンシャルでは劣らないが、どうしてもポジション柄、現実的にはカップ戦などでのプレー機会が数度あるかどうか、だろう。

CBの層が厚いことも考慮すると、ダブルボランチの一角にCBタイプを置いてきた実績がある監督なので、可能性は低そうだが森重・チャンヒョンス・丸山といった選手の起用も視野に入れているかもしれない。

攻撃的ハーフは二枠あるが、一つは大森で確定。
運動量があって献身的に守備参加する大森は、過去にガンバで長谷川監督に起用され続けた実績がある。
もう一枚を、東と田邊、そして別ポジション起用も考えられる高萩、永井、久保が候補になる。
最も安定するのは東。
個人の打開力で物足りないが、大森と同じく献身的にプレーできる選手。
サイドプレーヤー色が強い大森と異なりセンタープレーヤー寄りの選手で、相性も悪くないはず。
より攻撃的な布陣を組むならば、ボールに触って組み立てにも決定機にも絡める田邊や、爆発的なスピードで一発を狙える永井という選択肢がありえる。
意外と候補者が少ないので、久保や橋本や梶山の起用も検討できるか。

FW
2トップは、前田、ディエゴオリヴェイラ、永井、富樫の4名で争う。
どちらかというと個人でなんとかしてしまうタイプが多い中、2トップ適正が最も高く相方を生かせるという点で前田が起用される可能性は高い。
もう一枚は、打開力や得点力で勝るディエゴオリヴェイラが有力。
永井は、圧倒的なスピードがあり、劣勢ならカウンターでの一発が、優勢でも相手ラインを下げる働きが期待できる。ディフェンスにも精力的であり、長谷川健太監督が好むタイプ。
富樫は、他の3人と比べ、チームに貢献できる分かりやすい武器が得点力になってしまうので、プレースタイルを広げるか、あるいはとにかく結果を残すところからのスタートになる。

矢島、原、久保はそれぞれ特徴的であり、途中交代のカードとして期待できる。
が、流れを変えたりアクセントをつけるというジョーカーに求められる能力面で、久保が大きくリードしている。

FC東京の総評・順位予想

7位

長谷川健太監督は手堅いチームを作ってくるので、代表クラスのDFを揃えるFC東京でしぶとく勝ち点を拾うサッカーが出来るはず。
とはいえここ数年低迷している中、違うカラーを浸透させながら大きな成果を出すまでは期待しにくく、
現実的には中位あたりで来年以降のジャンプアップに期待するシーズンになってしまうと予想する。
意外と前線の層が薄く、絶対的エースが不在、得点力や打開力のある選手も少ないので、攻撃が噛み合うかどうが重要になってくる。

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