わらびのりとサッカーとブログ

Jリーグ、ルヴァンカップ、天皇杯、大学サッカー、ユースサッカーなどの国内サッカー試合レポートなどを書きます。

ゼロックススーパーカップ/川崎F 2-3 C大阪/2018年2月10日

毎年恒例のゼロックススーパーカップ。

特定チームのサポーターは、新体制挨拶だったりキャンプ情報とかで、シーズン開幕を感じるものなのでしょうか。
私にとっては、なんといってもゼロックスがシーズン開幕を感じるイベントです。


カードは川崎とセレッソ。今年の優勝候補となる両チームの対戦は、スコア以上に差があるゲームとなりました。


というか個人的にはJユース選抜×高校選抜の試合をもう少し長く流して欲しい…いつも10分枠でしたっけ?年々短くなっているような…


FUJI XEROX SUPER CUP 
2018年2月10日(土)13:35KO 埼玉

川崎フロンターレ 2 - 3 セレッソ大阪

26' 山口 蛍(C大阪)
48' 清武 弘嗣(C大阪)
51' 小林 悠(川崎F)
78' 高木 俊幸(C大阪)
90+2' 大久保 嘉人(川崎F)

詳細はこちら
https://www.jleague.jp/match/fxsc/2018/021001/livetxt/


川崎フロンターレ
ーーーーーー小林ーーーーーー
ーー阿部ーー中村ーー家長ーー
ーーーネットーー森谷ーーーー
車屋ーー谷口ーー奈良ーー田坂
ーーーチョンソンリョンーーー


セレッソ大阪
ーーーー柿谷ーー杉本ーーーー
清武ーー山口ーー山村ーー水沼
丸橋ーヨニッチー山下ーー松田
ーーーーキムジンヒョンーーー



セレッソは中盤フラットの4-4-2。
昨年メンバーと比べると、ボランチのソウザが山村に、CBの木本が山下に変わっている。


川崎は4-2-3-1。
右SBエウシーニョが怪我?で不在、代わりは田坂。ボランチは森谷+エドゥアルド・ネットで、大島はベンチスタート。


セレッソは3ラインのゾーンディフェンスで、囲い込んで奪うと前線の杉本・柿谷が時間を作り、大きな展開も交えながらサイドを崩す。
コンパクトに保つのが大前提で、4-4-2の均等配置による距離感を、効率的に陣地を取ることと、攻守問わず素早くサポートするために利用する。


川崎は、小エリアで密集を作りワンタッチツータッチのパス交換でバイタルエリアのフリーを作ろうとする。
4-2-3-1布陣の配置は、サイドバックの位置と連動させながらボールマンへのフォロー枚数や角度を増やしギャップを作るために利用される。


終始圧倒したのは、セレッソでした。
意思統一出来ているのに加えて、全員のコンディションが良さそうで、勤勉に4-4-2ゾーンを作り、川崎の攻撃をシャットアウト。

中央を硬くできるのは当然として、サイドの優位差が大きく、セレッソは川崎に対して攻守問わず数的有利を作れていました。
エウシーニョがいれば多少は違いそうですが、そもそもサイドの縦関係に拘らない(むしろ中央との連携を気にする)川崎に対して、セレッドはサイドの縦サポートが異様に早い。

守っては単騎でボールを持つ家長・阿部・車屋を2~3人で囲い込み、攻めてはサイドハーフの清武・水沼に、サイドバックの丸橋・松田が、川崎の選手よりも早く走って距離を縮める。

そして詰まったら、必ず大きくサイドチェンジ。
オープンスペースで、川崎のサイドバックと2対1を作れていました


川崎は大島がいないことも影響したかもしれませんが、トップ下の中村憲剛がボランチまで下がって組み立てようとするも、セレッソの守備ゾーン外でボールを回す以上のことが実現できない。
狭いところに無理やりボールを入れてこじ開ける、明らかに分の悪い勝負を、前半は続ける形でした。


先制点は、杉本のポストプレーから山口蛍のミドル。
杉本の落しが上手かったのも勿論あるのだけど、バイタルエリアに落としたボールに、川崎のボランチやトップ下よりも早く、セレッソのセンターハーフ山口が関与したことは、コンパクトさとフォローの速さを意識していたセレッソの狙いどおりでしょう。
(ちなみに山口のシュートに遅れて対応に向かっていたのはトップ下の中村だった)


ゼロックスは交代枠が多い。後半開始からセレッソも川崎もメンバーを変えてきます。
川崎は大島を投入。エドゥアルド・ネットをバックラインまで下げて、大島がセンサーサークル付近から組み立てるようになると、本来のリズムが戻ってきます。

ーーーーー小林ーーーーー
ーー阿部ー大久保ー家長ーー
車屋ーーー大島ーーー田坂
ーー谷口ーネットー奈良ー
ーーチョンソンリョンーー
こんな感じ

さらに、バックラインセンターの枚数が多くなることで、サイドバックが高い位置を取れるようになると、特に左の車屋サイドで上手く行き始める。


しかし、後半開始早々に清武が追加点。
その後PKで川崎が追いかけるが、新加入のヤンドンヒョンからスルーパスが高木に渡りセレッソ3点目。

最終スコアは3-2で、川崎が追いつけそうな雰囲気もありましたが、それ以上に現時点での完成度というか徹底度合いの差を大きく感じました。

前半からそうでしたが、サポートが早い&多いセレッソに対して、川崎の守備アプローチが弱く(去年よりも、家長と阿部がさほどディフェンス参加しなかった)、それはDFラインが整えられなくなる悪循環を生みます。

3失点目はラインが不揃いなところに裏へのボール出しを許しての失点。
2失点目も田坂の対応はミスでしたが、そもそもの問題は別にある。


セレッソは最後まで運動量が落ちませんでした。
交代枠が多かったことは関係なさそうで、キャンプでユンジョンファン監督にみっちり鍛えられたのでしょう。

開幕直前という時期でもあるので、最後まで持つのかな~と猛スピードで駆け上がるサイドを見ながら最初は思ったのですが、そもそも前提が間違っていて、むしろ4-4-2ゾーンで構えて待つ形は省エネモード。
後半の最初の頃は、待つのではなく仕掛けて奪いに行くような形も少し見えました。

やることが明確で選手層も厚く、鳥栖でも似たような形で実績を出していることも加味すると、今シーズンは相当期待できるのでは無いでしょうか。


川崎は不安な出来で、去年の出来からすると相当物足りない。

ただ、感覚というかフィーリングや連携面が内容・結果に直結するので、まぁここから上げていってもらえばよいのかなと。
メンバーも監督も変わっていないのだから、出来るはずです。

とはいえ、王者川崎に対してはどのチームもしっかりと研究してくるはずで、たとえばこの日のセレッソのような硬いゾーンをどう崩すのか、昨年の延長線上で打ち破れるのかは、今年の成績に影響しそうです。

対応力や引き出しの多さで勝ち星を拾い続けられるか、大久保や齋藤学をどうやって組み込みながらプラスアルファを大きくしていくのか注目です。